薄れ行く愛情

最近、仕事が暇なので帰宅が早いんです。
夫の方は忙しくて、最近はいつもより遅い帰宅。
 
暇な私は、定時で上がって寄り道もせずに帰ります。
特に家で何をするわけでもないのですが、
1人でブラブラしていてもつまらんというか、
そういう気分でもないので直帰なのです。
しかし、毎日寄り道もせずにさっさと帰っていると
この「特に何もすることがない」というのが
虚しくなる日もありまして…虚無感。
 
一人、少しだけ虚しさを感じながら玄関を開け、
1日留守番をしてくれていた猫たちに「ただいま」を言い
扉を開けて電気をつける……
 
今までなら、玄関のガチャっと音がした途端に
部屋の中の方でドタバタと音がして、中の扉を開けた瞬間に
「うにぁ〜」と二匹が競うように出迎えてくれたものです。
 
「おぉ〜ユーリ&ノンナ、ただいま〜」なんて言いながら
「わかったわかった、待ちなさい」なんて言いながら……
 
ところが、最近は扉を開けると、ノンナがのそ〜と歩いてきて
のしのしと私を通り過ぎて行く……
そしてユーリの姿がないと思うと、たいていこんなです↓

ひどいわユー君 (ノ_-。)
  
「ひどいひどい」と言いながら、
「なぜ出迎えてくれんのだ」と言いながら、
ユーリのお腹をわしわしと撫で回しているうちに
不思議と私の虚無感は晴れて行きます。まさに癒しです。
これはユーリが編み出した新しい出迎え方法なのか?
 
あまりのわしわしにユーリが嫌がり始めたら、
今度はノンナを撫で回し、
ひとしきり猫たちとじゃれてから家事を始めるのが
私の常となりました。猫をスイッチに!
帰宅時の虚無感は消え去り、テキパキと夕飯の用意をし、
洗濯物をたたみ、時にはピルエットの練習なんかして…
 
あぁ、会社にもユーリとノンナを連れて行きたい!
側で寝ていてくれるだけでいいんです。
それだけでがんばれるから……
 
そう、ユーリをわしわししているうちに気がつきました。
猫からの愛情が薄れようとも、かまいません。
初めから愛して欲しいなどとは思っていなかったのだから。
ただ私が愛していたいだけ……側にいたいだけ……
天寿を全うしてくれればそれだけで。
 
なんだか婆くさくなりましたが
暇なせいか、少し病んでいるせいか、
猫からの癒しを痛感する今日この頃。

あぁ、猫への愛情過多が止まらない……