警戒せよ

先日電車に乗っていたら、
向かいに座っている女性が本を読んでいました。
 
車内が空いていたので何気なく本に目を向けると、
『グサリとくる一言から自分を守る方法』という本でした。
 
真剣に読んでいるところを見ると
この方は誰かに「グサリ」と言われてしまったのだろうか…?
といろいろ考えてしまい…
 
それにしてもこのタイトル……ストレートだ。
 
 
私のような小心者はいろいろと考えてしまうのです。
 
例えば、この女性は真剣に悩んでいて
本にもすごくいいことが書いてある。
この本によって意識も変わり、悩みも解消され前向きになれた!
 
よかったよかった。
 
本来、そういう本なのだとは思うのですが
この本を読んでいるところを、
公共性のある電車内ということを踏まえ
例えば同じ会社、もしくは取引先などの人に目撃される…
 
「あの人こんな本を読んでいたわよ」
「きっとあの人に言われたのよ…」と噂になる。
 
大抵グサリという人は、誰に対してもグサリと言うので
身近にいればだいたいの見当がつく。
 
そしてそのような本(決してネガティブなものでないにしろ)を
読んでいたことが回り回って「グサリ」と言った張本人の耳に入り
さらに「グサグサッ」と言われてしまい、また傷ついてしまう…
 
みたいな繰り返しになりはしないだろうか?
 
そんなことになるくらいなら
そのような直接的なタイトルの本には
カバーなどをした方が良いのでは?と、
本当に余計なお世話なことを考えてしまうのです。
 
人がどこに重きを置くかは勝手ですが
人がどう感じるかもまた勝手なもので…。
 
なんとなく読んでいるのならよいのですが
それでも私のような深読みをして気を揉んでいる者もいる車内。 
 
全くもって余計なお世話な話ですが…