思い出

先日、シネカノンの設立者である
李鳳宇さんのお話を聞く機会がありました。
今はいろいろな問題があるようですが、
今回はその辺のことには触れずにおこうと思います。
 
シネカノンと言えば、有名なところで『パッチギ!
フラガール『シュリ』などの制作・配給。
もちろん私も知っています。
 
今でこそどこが配給しているのかなども気になるようになりましたが、
若かりし頃はそんなこと全然興味がなかったもので
観たいと思ったものを観るだけ。
で、調べてみてなるほど〜と思ったのと同時に、
妙にあの時代を思い出し懐かしくなったもので。
私の青春の時代ですね。今でも案外青春してますが……
 
ケン・ローチ監督『ケス』『レディバードレディバード』、
マイケル・ウィンターボトム監督『GO NOW』『バタフライ・キス』、
ブラス!』もシネカノンの配給でした。
 
この辺り、まさに青春な感じで!
 
『GO NOW』はその後DVDを探しまくったあげく
当時アマゾンでプレミア付いて1万円弱くらいで購入しました。
先月また観ていて「やっぱいい!」と思ったばかりだったので
走馬燈のようによみがえります。
基本楽しい思い出ですが、
ちょっぴり切なかったことも思い出したりして…
 
この頃の映画のタイトルを目にすると、
ストーリーもそうですが、観に行った映画館や雰囲気なども
結構覚えているものです。
それが青春と言うものなのでしょうかね?
多少美化されていると思いますが。
 
世界的に見ても日本人は映画館に行く回数が少ないらしです。
特に最近はDVD発売は公開とセットになっているから
わざわざ映画館まで足を運ばない…すぐに家で観られるから。
1800円は高いのか?
 
しかし、映画館にわざわざ行くのには良いことも!
まずスクリーンが大きいのと音響がいい。
上映中は映画だけに集中できるし、自分以外の人の反応もわかる。
待ち時間にも、あの人個性的で面白い、
自分と趣味が似てそうだな…などと人間観察。
この監督は客層の幅が広いとか、
混んでいるのはみんなの期待値がそれだけ高いということだったり、
ハプニングなんかあると、お客同士で連帯感みたいのが生まれたり
あまりの感動に拍手がわき起こったり……楽しいです。
だからこそ、後になっても細かいことまで
覚えているのかもしれないなぁと、
で、そんな小さな事が後になってみると、ストーリー込みで
自分の思い出みたいになっているのがまた楽しい。
前情報をできるだけ入れないで行くとホントにわくわくします。
その後パンフレットなぞを買って、より知ってみるとさらに面白い。
だから私は映画は映画館で観たいのです!
  
あの……
 
とりとめのないことを少々興奮気味に書いてしまいましたが、
とどのつまり、あの時代を思い出したのよ、いい時代だったわ、という
シネカノンで思い出した映画にまつわるお話でした。