初映画 ベジャール

今年の初映画。

ベジャール、そしてバレエはつづく
監督:アランチャ・アギーレ
2009年/スペイン/84分
 
20世紀を代表するコレオグラファーのひとりであるベジャール没後の
モーリス・ベジャール・バレエ団に迫ったドキュメンタリー映画
http://www.cetera.co.jp/bbl/top.html
  
私としては、なかなか興味深く、面白かったです。
「面白い」という表現が微妙に違うような気もするのですが
今のところ私のボキャブラリーで他に当てはまる言葉がないので、
なんとなく察していただけるとうれしいです。
 
まず、いちばん感じたことは「よくあんな動きができるもんだ…」ということ。
レッスンシーンなどの踊っているシーンも結構あってうれしかったのですが、
コンテンポラリーの動きが斬新すぎて、すごい!と心底思いました。
ベジャール亡き後、芸術監督に就任したジル・ロマンを中心とし、
ダンサー達がバレエ団存続のために一丸となっていて、
今も尚「ベジャール」という求心力のすごさを感じるとともに
「がんばれや〜」と応援したくなる気持ちにもなりました。
今年11月には来日公演もあるようです。
私自身はクラシックの方が好きではありますが、
夫はコンテンポリーが好きなようなので(観る専門ですが)興味津々。
行けるかな…行きたいな〜
 
振り返ってはいけない、何が起ころうとも進み続けることだ。
 
ベジャールの言葉だそうです。
ダンサー達はこれを肝に銘じているようで、みんなが口にしていました。
師の言葉って重いですね。
そして、話の中盤を過ぎてもジル・ロマンの心配事は尽きません。
「心配事」などという言葉では片付けられないような
切羽詰まった問題に次々と直面して本当に大変そうでした。
気弱そうな顔が「おいおい大丈夫か?」と、こちらまで不安にさせますが、
そんなハラハラドキドキ感もあり楽しめた映画でした。
 
◎個人的にツボだったポイント
バレエ団は資金難のため本拠地のローザンヌ市から助成金を受けていて、
市長に公演のリハーサルを披露するシーンがあるのですが、
そのローザンヌ市の市長というのが丸丸と太っていて
ハンプティダンプティのようだったのが個人的にはビックリしたのと同時に
笑ってしまったシーンでした。(短いシーンだったので、たぶん市長だと思われますが、
確認はできませんでした。ただ、そのような丸丸した人がいたことは確かです)
バレエを志す人たちにとっては聖地のような存在でもあるローザンヌの市長が
ハンプティダンプティではね……(-。-;)
 
今年は自身も、昨年からもんもんと考えながらいろいろと挑戦したいことがあるので、
胃が痛くなるような困難も進み続けるジル・ロマンの姿に少し勇気をもらえました。
(規模が違いすぎますが)
 
何が起ころうとも進み続けるのだ!