番外編 犬とおじいさん

長生きして欲しいワン

 
会社の近くでよく見かけるおじいさんは、いつも愛犬の散歩をしています。
 
わんこは小さなチワワで、歩くのもすご〜くゆっくり。
愛犬との散歩の時間を楽しんでいる感じがこちらにまで伝わってきて
微笑ましく思っているのですが、当のわんこを抱いていることが多く、
「わんこの散歩になってるのかな…?」などと思っていました。
 
まぁ、どのように散歩しようが本当に余計なお世話なのですが…
 
 
その理由が少し前に判明してちょっと感動してしまいました。
 
 
ゆ〜っくり歩くおじいさんのペースは
小さな歩幅で一生懸命に歩くチワワに合わせていて、
それでも走っているかのように足を動かしているチワワ。
しかも真っ直ぐに歩けていない…
 
もう、かなりの高齢のようなのです。
 
だから少し歩くとゼイゼイして倒れてしまいそうな程で、
そうなるとおじいさんが優しく抱き上げて、また歩き出す…
 
初めてその光景を見たときには感動して涙が出そうでした(/_;)
 
それ以来私はそのおじいさんとチワワを見ると鼻の奥がツンとしてしまい
そして「どっちも長生きしてね!」と心の中で思うのです。
 
よく見るとおじいさんの顔は、目がクリクリしていてチワワは似ている?
きっともう親子みたいなんだろうな〜というより孫か?
それくらいおじいさんの愛情は深いのです、きっと。
 
最近では「散歩ガンバレ〜」と思いながら
つい顔がほころんで振り返り振り返りとしていたら、
おじいさんも微笑んで会釈してくれた!
 
私のことなんて全然知らないし、
しかもこっちが勝手にいろんな事思って感動しているだけなのに…
 
でも、ちょっとうれしかったなぁ☆
 

  
これからも陰ながら、勝手に見守らせてもらいます。